折鳥居と礎石

生田神社の境内にこのような崩れた鳥居があります。この鳥居は江戸時代に建立され、安政元年(1854年)の大地震で支柱を残して崩壊してしまったもの。

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安政っていうと幕末ですから、比較的最近ですね。そういえば、NHKの大河ドラマで江戸の安政大地震(M.6.9)のシーンがありました。でも安政元年には江戸の大地震以外にも東海大地震と南海大地震が起きており(それぞれ、M.8.4)、この鳥居は南海大地震で倒壊したものなのでしょう。

それ以来、支柱が道路脇にあって「生田の折鳥居」と名付けられ、交通安全にご利益があるとして信仰されたましたが、以降、支柱の一本は生田の森に、もう1本は、諏訪山の金星台に移転され、金星観測碑として活用され、今日に至っています。

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    ↑金星台観測碑
by tetsuwanco | 2008-10-29 22:39 | 神戸

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by てつわんこ
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