旧黒田藩蔵屋敷長家門
2008年 10月 26日
数少ない蔵屋敷遺構の一つで、1933年(昭和8年)中之島三井ビル建設に際し大阪市に寄贈され、現在、大阪市立美術館の南門となっています。


蔵屋敷とは、大名が知行地からの徴収物を売りさばき、上方でのみ入手しうる必需物資を購入し、財政資金を調達し、その元利を支払うため、元和期(1615~24年)以降、大阪に設けた倉庫と管理事務所と詰役の宿舎からなる施設とのこと。
天下の台所呼ばれた江戸時代の大阪は水運の便利さもあって、堂島、中之島あたりに各藩の蔵屋敷が建てられました。大阪に蔵屋敷を設けていた大名はピーク時には124に及んだと確認されているとか。
1871年(明治4年)の廃藩置県により、蔵屋敷は廃止され、官有に帰し、程なく民間に払い下げられることになります。
旧黒田藩蔵屋敷長屋門
天王寺区茶臼山町1 市立美術館南側 大阪府有形文化財
地下鉄御堂筋線・JR「天王寺」下車 北西約300m

