淀川リバーサイドウォーク⑤蕪村生誕地の碑
2008年 09月 29日
句碑には有名な「春風馬堤曲」の中の『春風や 堤長うして 家遠し』の句が、蕪村の自筆を拡大して刻まれています。
「家遠し」という表現に蕪村の故郷への複雑な思いが偲ばれます。なお、この地を去った後、蕪村は一生涯故郷には帰らなかったとのこと。
なお、「春風馬堤曲」の「馬堤」とは毛馬の堤の意のことです。
俳人・画人として、不滅の足跡を残した与謝蕪村は享保元年(1716)この付近、毛馬村で生まれました。17、8歳ごろ江戸に出て俳諧を学び、10年近く放浪の旅を続けた後、京都に居を構えます。その後、母の生地であった丹後に赴き、再び京都に戻りました。姓の「与謝」は丹後与謝郡にちなんで改めたものです。天明3年(1783)京都にて没、68歳。