東京竹葉亭西宮店
2008年 01月 14日
東京竹葉亭の本店は、先に発行された「ミシュランガイド東京2008」で星一つを獲得した鰻・日本料理の名店。関西では、大阪のリーガロイヤル、リーガグランド、西宮の西宮神社(西宮えびす)の西宮神社会館と今回足を運ばせていただいた白鷹禄水苑にお店を出しておられます。
お昼御飯に会席料理を頂いたのですが、会席料理は3,800円(3,990円)と5800円(6,090円)の2コースがあり、蒲焼の分量とボリュームが若干変わるようです。今回は5800円のものを頂きましたが、会席料理のほかに、鰻の蒲焼などの鰻料理やお弁当などのお料理もいただけます。
先ず、留意すべきは、土・日曜日は、大変人気のあるお店なので、予め予約しておくのが賢明だということ。もちろん予約しておいたのですが、食事し終わった頃には、2時間待ち・・・といった状況になっておりました。
料理については、お味、ボリュームとも一切文句無しです。器なども素晴らしいもので楽しめました。きっちりと誠実に作っておられるというのが実感できました。そしてロケーションも、酒蔵風に建築された白鷹禄水苑内ということもあり、大変素晴らしいものとなっています。
さて会席のコースですが、1月ということで正月のおせちを意識したものとなっており、何やらまたお正月がやってきた目出度い気持ちとなりました(笑)。
先ずは先附です。一種の「なます」と言っていいのかな。それほど酸味は強くなく、大根のほかにきゅうり、かぶら、塩昆布などに新鮮な数の子があしらわれています。お上品で美味な一品。
御椀ものですが、清汁仕立てのお雑煮。基本的に関東風だと思うのですが、それほど、濃くなく美味しくいただけました。なお、お椀は鶴と亀が描かれているとともに、具についても、人参、大根が鶴、亀の形にカットされて正月仕様となっています。
御造り。烏賊と真鯵ですが、もちろん美味なのですが、器が羽ばたいている鶴の意匠となっており、たいへんお目出度いものとなっています。
八寸 数の子や黒豆などまさにおせち料理です。お皿(と言っていいのでしょうか)も羽子板。どれも美味しくいただきましたが、数の子の下に隠れているごぼうが特に美味。ちょっとした驚き。
宝珠風の器の中に入っているのも栗きんとんです。基本的に甘いものはそう得意というわけではないのですが、甘すぎず、おいしくいただけました。
さて鰻の蒲焼です。もちろん一度蒸し上げた後、タレをくぐらせて炭火で焼き上げた関東風。関西にも、私がご贔屓にさせていただいている大阪・福島の菱東など多く関東風のお店はあるのですが、タレが東京の名店に比べて、やや甘口。ここの蒲焼のタレは東京の老舗の味です。ですから、関西の甘いタレに慣れ親しんでいる人にはちょっと鹹いと感じられる方おられるかもしれません。逆に、鰻はやっぱり東京が美味いと思っておられる方が関西で鰻を食べるとしたら竹葉亭がいいんじゃないかなと思っています。いずれにしろ、私はこれはこれで美味しく頂きました。御飯よりもお酒が合うかな。
デザートのアイスクリーム。ストロベリー味とバニラに黒豆があしらわれたものでダブル。ストロベリーも甘すぎず、酸っぱすぎずバランスがとれて美味でしたが、特筆すべきは黒豆の方。豆がもっちりしていてバニラ味にぴったり。会席料理なんかでも、それまでは大変手間をかけられておられるのに、デザートでレベルがガクっと落ちることが少なくないなか、最後まで手を抜かない姿勢。さすが竹葉亭さんです。
営業時間平日 11:30a.m.~2:30p.m.、5:00p.m.~9:00p.m.
土・日・祝 11:00a.m.~3:00p.m.、5:00p.m.~9:00p.m.
定休日第1、3水曜日定休
駐車場33台
席数椅子席78席
座敷2部屋(2名~20名)
住所〒662-0926
西宮市鞍掛町5-1白鷹禄水苑内
TEL(0798)37-3939
FAX(0798)37-3940