さえぐさ ひろこ:「りんご あげるね」
2007年 07月 06日

おそらく、彼女の名前はご存知ない方の方が多いと思うのですが、「ねんね」(アリス館)という絵本をご存じないでしょうか。動物たちの寝顔を集めた写真集。これも彼女の作。本屋の児童書のコーナーなどで、横積みにされていたので、見かけた方も結構おられるんじゃないかな。結構再版を重ねているはず。心温まる動物たちの寝顔は癒し効果抜群なので、子供さん向けのみならず、「無理しないで、たまにはゆっくり休んでね」の意味で、大人の方へのプレゼント本として最適なものとなっています。

さて、「りんご あげるね」。
ピピッチという空色のセキセイインコが今日死んだというところから、このお話が始まります。実はさえぐささんが慈しみ可愛がって飼っていたセキセイインコがいて、そのインコが実際に行方不明になった体験をベースとしたものです。一時、彼女、かなり落ち込んでいたと女房から聞いているのですが、彼女とセキセイインコとの心の交流と、「生と死」といったものが色鮮やかに綴られています。
子どものみならず、一般の大人の方々にも是非とものご一読をお薦めできる1冊です。