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「ENDO(エンドオ)」、「獨木舟(まるきぶね)」閉店

阪神尼崎駅の北側は新たに建設されたマンション群をつなぐようにペデストリアン・デッキが作られ、また駅自体も阪神電車が今後近鉄奈良までつながることを前提に改築が進められています。そして、駅南はこれから再開発が進むようですね。確かに、古く残されたエリアですのでそれは止むを得ないことなんですが、それに伴い、2つのすばらしいオアシスがなくなってしまいました。

それは、2つの老舗喫茶店、「ENDO(エンドオ)」と「獨木舟」。

「ENDO(エンドオ)」、「獨木舟(まるきぶね)」閉店_b0063958_6214257.jpg「ENDO」は、まさしく昭和のレトロな喫茶店。といっても、媚を売るといったところもなく、そこだけ、「昭和」のまま、尼崎のいいところが息づいているという感じだったのですけどねえ。残念です。

阪神尼崎で時間をつぶすとき、よくここを使いました。知人にもこの店を紹介したのですが、きまって「尼崎にも、ゆったりと寛げる、こんなところがあるんですねえ」というものでした。








「獨木舟」は以前、私がこのブログを立ち上げた頃、ご紹介させていただきました。再ポストさせていただきます。

阪神尼崎駅のすぐ南に面白い喫茶店があります。その店名は、「獨木舟(まるきぶね)」。

「ENDO(エンドオ)」、「獨木舟(まるきぶね)」閉店_b0063958_6184435.jpg賑やかな駅周辺とは打って変わって、静かな印象の店構え。店内のこだわりが貫かれた民芸調のインテリアや、それらが醸し出す雰囲気からは、昭和40年開店という歴史が感じられます。御主人の田中元三さんは、音楽、美術、とりわけ文学に造詣が深く、この「獨木舟」という店名も御主人の愛する詩人・伊東静雄の詩からとったそうであります。



「ENDO(エンドオ)」、「獨木舟(まるきぶね)」閉店_b0063958_619263.jpg御主人の穏やかな人柄と造詣の深さで、次第に専門家から愛好家まで、様々なアートを愛する人が店に集うようになり、現在では獨木舟文学館と題して文学作品の朗読会、音楽会、展覧会、時にはオペラの上演まで、この地域の文化の情報発信基地となっています。


この2つの喫茶店を同列に取り上げるのもどうかなとは思うのですが、こういうものは、お店の人と足を運ぶ人、そして長い、長い時間・・・・、そういうものの積み重ねで作り出されるものであって、単なる建物ではないのであります。いわば、「昭和」の歴史的遺産。

そのようなこと、都市再開発に携わっている人はわかっているのでしょうか、今後の再開発、どんなものが出来上がるのか・・・心配です。
by tetsuwanco | 2007-06-23 06:12 | たわごと

京阪神の地域密着情報を中心に情報提供します


by てつわんこ
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