仲道郁代 ピアノ協奏曲の午後 with ゲルハルト・ボッセ&神戸市室内合奏団
2007年 05月 20日
マエストロ・ゲルハルト・ボッセ指揮による神戸室内合奏団に、一度実演に接したいと思っていたピアニストの1人であります仲道郁代さんが聴けるということであれば、自宅から会場である神戸学院大学まで1時間30分の道のりもなんのその(笑)。
さて、今回のプログラムは次のとおり。
ピアノと管弦楽のためのロンド 変ロ長調 WoO.6
交響曲第8番 ヘ長調 作品93
ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」
今回の最大のお目当ては、ピアノと管弦楽のためのロンド 変ロ長調。ピアノ協奏曲第2番のフィナーレとして意図されたこの曲を実演で聴くのは全く初めて。協奏曲のフィナレーに相応しいものとなっており、若い颯爽としたベートーヴェンを聴くことができました。
なお、仲道さんによる「皇帝」。実は、「皇帝」はもう耳タコ状態になっていて、ここ最近、色々な人の「皇帝」を聴いても、物足りなさをいつも感じてしまっていたのですが、いや、面白かったですよ。久々ですね、「皇帝」を退屈しないで最後まで楽しめたのは。
特に、第1楽章が良かったように思います。彼女のピアノは品があってエレガント。また、彼女が紡ぎ出す旋律と管弦楽の音色の解け具合が絶妙。彼女、耳もいいですね。
来年からは、グリーンフェスティバルでモーツァルトの連続演奏会がスタートするとのこと。楽しみです。

