垂水・舞子あたりをぶらぶら(4)五色塚古墳
2007年 05月 14日

「五色塚古墳」の呼称は、明石海峡を挟んで対岸の淡路島西南部の五色浜付近から石を運んで葺かれたことに由来するという説、古墳の形態が、炊飯用の甑(こしき)に似ているので、「こしき」が「ごしき」になまって名づけられたという説、時間帯で変わる太陽の光によって葺かれた石が異なる色で反射することに由来するという説もあるようです。

当時は、表面にはコブシくらいの大きさの石(葺石(ふきいし))が223万個敷き詰められ、 1メートルくらいの高さの筒型の埴輪(はにわ/円筒埴輪(えんとうはにわ))が2000個ほど並べられていたとか。現在、円筒埴輪は後円部の最上段にのみレプリカが置いています。

後円部の東側にも、外側から堀の中にむかって方形に突き出た部分が作られており、ここからは円筒棺が2個発見されたとのこと。
4世紀から5世紀にかけて造られたといわれていますが、 だれが何のために造っかた、墓の主が誰であるかは分かっていません。
ただ、瀬戸内海の海上交通の重要地点である明石海峡を望む高台に造られていることから、 神戸の西部から隣の明石にかけて相当大きな力を持っていた豪族(ごうぞく)の墓ではないかと思われます。
また、すぐ隣には、直径60メートルの円形の「小壷(こつぼ)古墳」があり、 五色塚古墳より少し古い時代に造られたと考えられています。

高台にあるので墳頂部からの景色は素晴らしいものがあります。もちろん明石海峡大橋や淡路島もくっきり見えます。

場 所 垂水区五色山4丁目
交 通 山陽電鉄霞ヶ丘駅より徒歩10分
見 学 無料
9:00~17:00
月曜日定休(祝日の場合は翌日)