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伊勢の旅(22)松阪御城番屋敷

松阪城の東側に立ち並ぶ、槇の生け垣が美しい武家屋敷があります。江戸末期に旧紀州藩士が松阪城警護のため移り住んだところで、文久3年(1863)に建築されたところで、御城番屋敷(ごじょうばんやしき)とよばれています。屋敷は今も子孫の方が維持管理し、整然と住まわれているようです。武士の組屋敷がほぼ当時のまま住居として継続して使用・維持管理されてきた貴重な建築物群で重要文化財に指定されています。

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建物を取り囲む槙の生垣や前庭や玄関など、さながら時代劇のセットの様な景観が整然と拡がっていて、たそがれ清兵衛の家みたいな家だなと直感的にそう思っていました。
あとで気がついたのですが、電柱も屋上アンテナも無かったです。松阪市が景観整備事業を行って、電柱を主屋の裏へ移し、アンテナも共同化し、主屋間の市道の舗装を石敷きに改めるなどしたそうです。

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西棟北端の一軒は内部を公開しているのですが、この家には苗秀社の表札がありました。
明治維新後、政府は士族の生活を保証するため、公債の支給、官有地の払い下げを行った。御城番の士族たちはこれらの財産を運用するため合資会社「苗秀社」を設立したそうです。

伊勢の旅(22)松阪御城番屋敷_b0063958_554878.jpgなお、この御城番屋敷の建設となった経緯や「苗秀社」の創立については、中公新書から出ている「幕末武士の失業と再就職紀州藩田辺詰与力騒動一件」に詳しく書かれています。なかなか興味深く読ませていただきました。ご一読お薦めいたします。
by tetsuwanco | 2007-05-10 20:45 | ちょっと遠出

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by てつわんこ
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