丹生山の麓、山田の里の文化財を訪ねて(7)箱木千年家
2007年 04月 22日
なお、この千年家、現存する民家の中では日本で一番ものだとか。移築の際に確認されたそうです。あわせて、14世紀(室町時代後期)にたてられた「母屋」とその後に立てられた「離れ」が江戸時代に一つ屋根の下にあわされたということがはっきりしたそうです。
母屋と離れは外見からすればその差異はわかりませんが、内部は歴然とした違いがあります。室町時代に建てられた母屋は吹き抜けとなっており天井がありませんし、土間と板葺きの床で畳葺きとはなっていません。それに当時、かんなというものが無かったのでしょう、鉈を使っていたようですね。

↑右が室町時代の母屋、左が江戸時代建造の離れ。


↑この上の2つの写真が母屋の内部



↑こちらの3枚の写真は江戸時代の離れ。 今から30年前までここに人が住んでいたというのが凄いですね。