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丹生山の麓、山田の里の文化財を訪ねて(5)六條八幡宮

美しくのんびりした山田の里の農村風景の中に、神社で三重塔を持つ「六條八幡宮」があります。

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伝承によれば、この六條八幡宮のあった場所はもともと神功皇后(解説)の行宮(天皇が外出したときの仮の御所)を、その子である応神天皇が再営した霊地であり、その後若宮八幡宮と呼ばれる宝殿が造営された場所だとか。

なお、鎌倉時代の記録書である「吾妻鏡」によると平家滅亡後、源頼朝が祖父為義のために京都六條の旧為義邸に左女牛八幡宮を建立し、その後丹生山田の地を社領地にしたとのこと。この地へ八幡宮を祭ったことから「六條」と名付けられたのでしょう。

 三重塔は国指定の重要文化財。文正元年(1466年)鷲尾綱定によって建てられたものだとか。仏教建築である塔が神社にあるのは、神仏は一体であるとの考えのあらわれですが、明治以降は、区別され、神社にあった塔の多くは姿を消し、今、全国で18残っているそうですが、その一つがこれ。なかなか優雅な姿をしています。

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ちょうど新しい葉が出たばかりなのでしょう。市民の木に指定されているイチョウの大木があるのですが、やわらかい黄緑色の葉を見せていました。秋には、この境内を黄色に染め上げるのでしょうね。

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by tetsuwanco | 2007-04-22 06:28 | ちょっと遠出

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by てつわんこ
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