西宮の御前浜 ~「火垂るの墓」で清太と節子が海水浴を楽しんだところ~
2007年 04月 17日
御前浜の名称は古く、平安時代にはこの名前で呼ばれていたようなのですが、当時の海岸線は今の海岸線よりもずっと北に位置、西宮神社の前にあったということに由来しているようです。
阪神電気鉄道(株)の沿線開発の一環として、1907(明治40)年に同地に海水浴場が開設され、大勢の海水浴客が海水浴を楽しみました。アニメ映画「火垂るの墓」でも、清太と節子が海水浴を楽しんでいるシーンがありましたね。多くのよしず張りの出店や海の家が立ち並んでいたそうです。
高度経済成長期には、沿岸域の開発や下水・工場廃液の放流などによって次第に海水が汚染され、 1965(昭和40)年海水浴場は58年の歴史に幕を閉じたとか。その後しばらくは、海岸にマリンプールなるものが設けられたということですが、私、全く記憶にありませんね。

御前浜からは、夙川の西側にある芦屋浜に位置する芦屋浜シーサイドタウンの高層住宅群を眺めることができます。この芦屋浜シーサイドタウンは昭和54年(1979年),芦屋市の大阪湾沿いの芦屋浜に立てられた高層住宅群。マーメイド号による太平洋単独航や単独・無寄港の世界一周を成功させた堀江謙一さんは今でもこの住宅に住んでおられるのでしょうか。確かに海好きにはたまらない住処かもしれませんね。ところで、この度東京都知事選で三選を果たした石原慎太郎氏が「単独・無寄港は成功する可能性なんてあり得ない」なんて否定的発言をしていたことありました。昔から、いろいろ問題発言をする人だったんですね(笑)。
この間は、御前浜、芦屋浜の海にはヨットがのんびりと浮かんでいました。

