「ナイトミュージアム」 これって国策映画じゃないかと(笑)・・・
2007年 03月 26日
昨日、2つの映画を見ました。
数年前かに封切られたエットレ・スコーラ監督作のイタリア映画「星降る夜のリストランテ」と、現在ロードショー中のアメリカ映画「ナイトミュージアム」。

結局、事件らしい大きな事件は起こりません。世の中、一夜にして方が着くようなそんな簡単なもんじゃないんだよ。だから、人生は素晴らしい・・・。そんな映画でありました。心に沁みましたね。

◇ところで、この映画で気になるところがありまして・・・。
その1 この映画で登場する博物館は、いろいろ雑多な要素・文化が混ざったいわば、現代アメリカの縮図とも言える世界。その複雑な多様性がアメリカの一つの課題となっているのに、そんなにあっさり片がついていいものかと。一つの価値観で物事が片付くのかというところが、極めて楽天的。あたかも、イラク戦争について泥沼に入っていったアメリカとその姿がダブっちゃうのであります。
その2 ロビン・ウィリアムス演じるアメリカ第26代大統領セオドア・ルーズベルトの蝋人形が、「多少の犠牲はつきものだ」って発言するところがあったのですが、ドキッとしましたね。イラク戦争で、多くのアメリカ兵やイラクの人々が命を落としているなかで・・・
これって、私の目には、ひょっとして巧みな国策映画じゃなかろうかと、映ってしまった次第。
◇おそらく、アメリカの人には、受けないだろうな、「星降る~」のような映画。