武田尾温泉「マルキ旅館」でぼたん鍋(3)
2007年 02月 19日
食事は、ぼたん鍋のコース。 コースは、会席コース、三田牛のすき焼きコースとこのぼたん鍋コースがありましたが、冬のこの季節はやっぱりぼたん鍋でしょう(ちなみに、年中食べれるようですが)。ぼたん鍋に加え、ごま豆腐に鯉のあらい、デザートが付いています。これで露天風呂と岩窟温泉に入れて、8000円はお得だと思いますよ。これにプラス2000円で懐石風のものがつくのでしょう。さらに、プラス5000円の1万5000円で、専用露天風呂付の立派なお部屋で食事ができるとのこと。
先ずは、鯉のあらい。こりっとした食感とタンパクな味。
からし酢みそでいただくことがアライの魅力。美味でございました。

次に、ごま豆腐。ごまの風味もちゃんと残ってなかなか美味。

さて、ぼたん鍋。
ぼたん鍋はもちろんイノシシの肉を用いた鍋料理です。グツグツ煮込むとその脂身が縮んで牡丹の花のようになることや、脂肪に縁取られた肉を皿に盛り付けると牡丹の花に似ていることからその名がついたとのこと。日頃、六甲山を歩いていると、時々、イノシシ君と遭遇するのですが、丹波地方は関西ではぼたん鍋の本場とされています。

イノシシ肉の赤身は濃い紅赤色。豚肉に比べるとやや硬さはありますが、繊維はきめ細やかで、ひと味違う歯ごたえと濃厚な味わいがあります。そして、最もおいしいと言われるのが真っ白で雑味のない脂肪。豚のようなベタツキがなく、あっさりして、それでいて甘味があります。

味噌タレにゴボウや白菜、きのこなどを入れ、コトコト泡が出てきたところでイノシシ肉を放り、さらにじっくりと煮ていきます。「うま味の強い白身」は煮こむほどやわらかくなり、かむほどに味が出てまいります。一冬に一度は必ず食べたくなりますね。