ベト7雑感
2006年 12月 31日
◆昨日、おそらく偶然なんでしょうけど、ベートーヴェンの交響曲第7番の携帯の着信音を電車の中で2度も聞きました。もちろん、あの月9ドラマ「のだめカンタービレ」で大きく取り上げられた影響なんでしょう。あらためて、「のだめ」の凄さを感じ入った次第。おそらく、今年ほど若い人がクラシックを身近に接したことなんてなかったんじゃないかなと思うんですけど。これはなかなかイイ傾向ですよね。ただ、これがほんとうに根付くかどうか。来年の今頃、着信音でクラシックが流れてきたらホンモノかも。◆ベト7が「のだめ」で大きく取り上げられたのはご存知のとおり。最後のサントリーホールでの感動的なベト7の演奏は、ベト7自体が有する祝祭的な雰囲気と相まって、エンディングにぴったりでしたね。ところで、昨日、再放送で「結婚できない男」の最終回「幸せになって悪いか」を見たのですが、やっぱりベト7が実にさりげなくしかもうまく使われているのを発見。結婚できない男こと阿部ちゃん演ずる桑野圭介が自分の部屋でベト7を聞くのですが、おもむろに「告白」を決断するのであります。思わず笑っちゃいました。ベト7には、何か、「はじまり」というものを暗示させる魔力といってものがあるんでしょうか(笑)。
◆ところで、今年惜しまれつつ亡くなられた岩城宏之さんですが、オーケストラ・アンサンブル金沢で何度も演奏したベートーヴェンの交響曲の中で最もタクトを多く振ったのは、交響曲第7番だったとか。意識してのことか、無意識なのかはわかりませんけど。岩城さんが、ベートーヴェンの交響曲の中で最も愛したのが7番だったということなのでしょう。
◆昨年1月、新年早々のジャパン・ヴィルトゥーオーゾの大阪公演で、岩城さんが指揮を努められたのですが、この1月の演奏会では、ベト7が演奏されることになっています。おそらく、岩城氏への追悼の意味を込めてのことなんでしょう。さて、どういう演奏を聞かせてくれるか楽しみにしております。

