ベンジャミン・ブリテン:「みどりごはお生まれになった 作品3」
2006年 12月 23日
さて、没後30年ということでベンジャミン・ブリテン!
彼の作品でクリスマスというと、何と言っても「キャロルの祭典」で、先ず一押しなんですが、「みどりごはお生まれになった 作品3」はどうでしょう。作品番号からも見てのとおり、彼の極めて初期の作品なんですが(19歳の時の作品)、それでも、彼の輝かしい才能を充分感じ取れるのではないかと思います。約30分のキリスト誕生の奇蹟を歌い上げる混声合唱なんですが、児童合唱を通常の混声合唱に加えていること、テキストに様々な古い詩句を用いていること、変奏曲形式を用いているなど、既に彼のエッセンスが凝縮されています。
特に素晴らしいのがほぼ全体の半分を占める最終楽章でしょう。ノエル!というフレーズを反復しつつ熱狂的なピークにたどり着くのですが、それに続いて嬰児誕生の神秘を静かに感動的に歌い上げる部分がなんと素晴らしいことか。そして圧倒的なエンディング。若きブリテンが、その思いの丈をぶつけた作品と言って差し支えないと思います。
さて、この演奏なんですが、この秋ユニバーサルからリリースされた彼自身の指揮による「児童合唱作品集」は、最も入手しやすい音盤なのですが、はっきり言ってバツ!!! はっきり言って下手すぎます。少なくとも現在的水準には達していません。音程も悪いし、声も濁った様な感じといったらいいでしょうか。絶対にお薦めいたしましぇ~ん。
さて、お薦め盤はアンサンブルの良さからクローベリー指揮ケンブリッジ・キングス・カレッジによるアーゴ盤(443215-2)もしくはレントン指揮セント・ポール・カテドラル・ホルスト・シンガーズによるハイペリオン盤(CDA66825)でしょうか。

