人気ブログランキング | 話題のタグを見る

トビアス・ヒュームもしくはヒューム大佐

先日の兵庫県立芸術文化センターにおける古楽演奏会でトビアス・ヒューム(1569頃~1645)なる作曲家によるヴィオラ・ダ・ガンバ・ソロ作品2曲が演奏されました。

彼は、ヒューム大佐(Captain Hume)としても知られる傭兵で、リュート音楽全盛の英国で独奏楽器としてのヴィオラ・ダ・ガンバの可能性を知らしめた作曲家だとのこと。

私は、彼の作品を聴くのは全く初めてどころか、彼の名前すら存じ上げなかったのですが、
コロンブやマラン・マレといったフランスのヴィオラ・ダ・ガンバの名手達の作品と比べて、より技巧性の高さとダイナミックさ、切れの良さといったものを感じました。

トビアス・ヒュームもしくはヒューム大佐_b0063958_2053734.jpgもう少し彼の作品を聴いてみようということで、彼の作品集を探してみたら、グロッサから出ていました。
その名もThe Spirit of Gambo(ガンバの精神)(GLOSSA GCD920402)といういかにも軍人らしいタイトルであります(笑)。

このCDには全部で28曲のヴィオール作品が収録されているのですが、その編成は様々。
もちろんヴィオール1台で演奏されるソロ曲から、なんと10台以上のヴィオールで奏される大規模な合奏曲もあります。これは驚き!


さて、実演2曲とこのCDの28作品を聴いた限りでは、彼の作品は絶対「前衛的」だということ。リズムや音の強弱の幅が大きく、突然の休止や速いパッセージなど、当時の聴き手側は充分理解できたのでしょうか。「前衛」という言葉を避けるとすれば、少なくとも、「極めて斬新」ということになるでしょうか。

ところで、CDの解説書によると、ヒューム大佐は人奇行で有名な人で、精神異常を来たしていたことが、彼の作品に大きな影響を与えたと書いています。そのあたりは良くわかりません。どうなんだろう。

なお、このCD、英国の名ソプラノ歌手エマ・カークビーがゲストとして歌っている3曲が収録されているのですが、これはファンならずとも聴き逃せないところであります。
by tetsuwanco | 2006-12-17 20:05 | 旬のクラシック

京阪神の地域密着情報を中心に情報提供します


by てつわんこ
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31