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アイルランド民謡:サリーガーデン(Down By The Sally Gardens)

先日の平井 満美子さん(ソプラノ)、佐野 健二さん(リュート)、平尾 雅子さん(ヴィオラ・ダ・ガンバ)のお三方による古楽演奏会で、「サリーガーデン」が演奏されました。プログラムには「柳の園にて」と記されていて、これ、どんな曲だろうと思ったのですが、実際、聴いてみて、「ああ、サリーガーデンね」と判った次第。

実際、インターネットで、「柳の園にて」では、ほとんどヒットしないですよね。

といっても、「サリーガーデン」と聞いて、「ああ、あの曲だ」と思い浮かぶ人ってほとんどおられないんじゃないかと思います。でも、曲を実際に耳にしてみると、「ああ、懐かしい。聴いたことがある。素敵な曲ですね」とほとんどの方が、仰るのではないかと・・・

「サリー・ガーデン」はそんな曲です。「スカボロ・フェア」なんかは、サイモン&ガーファンクルのお陰でずっと知名度は高いんですけど。その意味、「サリー・ガーデン」は不憫な曲かもしれません(笑)。

この曲は、アイルランド民謡ですが、もちろん、アイルランド人、否、イングランドの人であろうが、スコットランド人であろうが、ウェールズ人であろうが、この曲を知らないって人はいないでしょう。

曲は極めてシンプル。我々日本人にとっても懐かしさを感じさせるのはどうしてなんでしょうか。一度聴いただけで心の琴線に触れるものがあります。

サリー(Sally)とはアイルランドで最も一般的な柳の一種で、川辺や生垣、庭に植えられることが多いとのこと。柳の一種ということで、上記演奏会プログラムと同様、「柳の園にて」と訳されることもあるようですが、日本の柳とは見た目にも異なっているそうです。

この曲は、もともと伝承曲であったとのこと。1889年のW.B.イェーツがアイルランドのスライゴーという片田舎のとある村の老婆が口ずさんでいた歌を耳にして、歌詞にしたそうです。1889年のこと。

内容は実にたわいないものであります。1人の青年が、より若い頃、「サリー・ガーデン」で、年上の美しい女性から誘われたものの、おどおどしてチャンスを失ったのですが、「ああ惜しいことをした」と残念がるという、何かしらイジイジした曲であります(笑)。


Down by the Salley Gardens

Down by the salley gardens my love and I did meet;
She passed the salley gardens with little snow-white feet.
She bid me take love easy, as the leaves grow on the tree;
But I, being young and foolish, with her did not agree.

In a field by the river my love and I did stand,
And on my leaning shoulder she laid her snow-white hand.
She bid me take life easy, as the grass grows on the weirs;
But I was young and foolish, and now am full of tears.


さて、この曲は、ベンジャミン・ブリテンがこの「サリー・ガーデン」を編曲しています。実は、彼の民謡編曲集第1集の第1曲に置いているのがこの「サリー・ガーデン」であります。おそらく、ブリテンお気に入りの曲だったのでしょうね。Hyperionからブリテンの民謡編曲をまとめた2枚組のCDが出ていたのですが、今手に入るかな。

アイルランド民謡:サリーガーデン(Down By The Sally Gardens)_b0063958_174065.jpgなお、波多野 睦美さん(ソプラノ)、つのだたかしさん(リュート)が、「サリー・ガーデン」というタイトルで英国フォークソング集をリリースされてました。かれこれ、10年ほど前かな。もちろん、「サリー・ガーデン」も入ってます。波多野さんの透明感のある歌声と古楽器の演奏がうまくマッチした素晴らしい演奏ばかりであります。是非とものお薦め。こちらは、今でも、容易に手に入れることができるんじゃないかと思います。最近、見かけました。
by tetsuwanco | 2006-12-15 17:10 | 旬のクラシック

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by てつわんこ
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