雨の金沢(17)金沢箔
2006年 12月 13日
はい、ピンポ~ンでございます。
私が、九谷焼=金ピカというイメージを抱いているのはワケがありまして・・・
その1
私がパリに在住中、クリニャンクールの蚤の市で、有田に混じって、結構九谷焼を見ることができたのですが、その何れもが、落ち着いた渋い色合いのものではなく、どちらかというと金ピカ。おそらく、九谷焼といっても、欧米への輸出を目的として製作されたものじゃなかと思います。そんな九谷焼ばかり見ていたもので・・・
その2
なんてったって、金沢って、金沢箔じゃないですか。わたしゃ、びっくりこきました。太閤秀吉でもないのに「金の茶室」はあるは、「金の蔵」はあるは・・・・。思わず笑っちゃいました。クリームパフェやお吸い物にも、ふりかけの「のり玉」の如く金箔が散りばめられているのを見ると。


なんと、日本での金箔・銀箔生産の99%を金沢産が占めているとか。そんなのを見ていて、私の頭の中の神経細胞レベルで、「九谷焼」と「金ピカ」とう文字がシノプスで結びついちゃったんでありましょう。
とにかく、唖然ですよ。おいおい。
それにしても、なんで全国の生産量の99%なのだろう。金沢でそんなに金が取れるわけじゃ無し。でも、金沢の地名の由来は、「砂金の取れる沢⇒金あらいの沢⇒金沢」であるとのこと。なにやら、芋掘り藤五郎の金沢では有名なお話があるとか。
おそらく、輸出を目的に外貨を獲得しようとして、豊富な金箔を九谷焼に使い、当時の欧米においてウケを狙ったのでしょう。たぶん。

