雨の金沢(13)九谷焼ミュージアム 正直言って九谷焼は・・・
2006年 12月 13日
元々、金沢駅近く、武蔵界隈に九谷焼の窯元「鏑木商舗」があったのが最近、長町の武家屋敷を改装して移転してきたとのことであります。
実を言いますと、私は、九谷焼や薩摩焼といった金箔をふんだんに使った焼き物はあまり好みではありません。西洋の焼き物でいいますと、ルイ王朝やナポレオンが愛し保護したセーブル焼など大の苦手。
実は、フランスのセーブルと日本の九谷焼は全く関わりが無いわけではなく、時期的にパリの万国博覧会なんかで、お互いに影響しあったようですね。そういえば、金ピカのところなど似ているといえば似ています。
この九谷焼ミュージアムの中にも、欧米諸国への輸出用に明治期に製作されたアンティーク九谷を展示している鶏声コレクションというものがあり、誠に豪華絢爛でして(笑)、パリの郊外にあるセーブルのミュゼに展示されているセーブル陶器を髣髴させるものでありました。当時、フランスなどで、「クタニジャポネ」として絶賛され、万国博覧会などで様々な賞を受賞したとのことであります。


こちらはセーブル焼です。参考まで。

展示されていたもので、「ああ、これはいいな」と、思ったのがこれ。天皇皇后両陛下がノルウェーご訪問の際、レショプションで披露された逸品だとか。

金沢九谷ミュージアム
石川県金沢市長町1丁目3-16(鏑木商舗内)
TEL:076-221-6666 FAX:076-221-4252
営業時間/9:00~22:00 【入場無料】

