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イングリッシュ・キャロル?

昨日のうた、リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバからなる古楽演奏会において、テーマは「イングリッシュ・キャロル」ということでした。

そもそも、音楽史の世界で「イングリッシュ・キャロル」というと、話は難しくなりますが、狭義には、14世紀から15世紀の前半にかけて英国で作られたラテン語と英語の混合による、単声から四声の間を移り動くポリフォニーとホモフォニーの混合形態の楽曲を言うのではって、必ずしもクリスマスに関係を持つものとは限らないのであります。

昨日の演奏会は、1928年出版の「オックスフォード・キャロル・ブック」から選び出したりもして、習慣的な意味でのキャロルも歌いましたが、基本的に音楽史上の狭義のイングリッシュ・キャロルを中心に構成されておりました。ですから、一般聴衆の中には、子ども連れのお客さんも見られ、ちょっと戸惑われた方もおられたようです。

それでも、冒頭に、グリーンスリーブスやアニーローリーなど、皆が知っているイングリッシュ・フォークソングやアンコールにフランスのノエルであります「ノエル・ノエル」なんかを持ってきて、そんなお客さんにも充分楽しめるように工夫を凝らしているように見受けられました。結果、古楽を聴きたいと思ってきているお客様から古楽に詳しくないお子様連れのお客様まで充分満足されたのではないかと思いました。

さて、平井満美子さん、佐野健二さんのご夫婦が主催するアーリー・ミュージック・カンパニーが次のCDをリリースされておられます。

イングリッシュ・キャロル?_b0063958_10512441.jpg◆イングリッシュ・キャロル・ブック/愛は蘇る〔エオリアンレコード〕
平井満美子(vo) 佐野健二(リュート、オルファリオン、フィーデルほか)

Conguadeat: 喜びあふれて
Love is come again: 愛は蘇る
The Bellman's Song: 夜まわりの歌
Remember: 忘れるな
Puer Natus: 御子の誕生
Christmas Eve: クリスマスイヴ
The angel Gabriel: 天使ガブリエル
A vergin most pure: いと清き乙女
Kings of Orient: 東国の三人の王
Rocking: そっと揺らして
Wexford Carol: ウェックスフォードキャロル
The Praise of Christmas: クリスマスを讃えて
Sing aloud on this day!: 今日こそ歌え
Coventry Carol: コヴェントリー キャロル
Adam lay ybounden: アダムは縛られて
Lute-book Lullaby: リュート=ブック ララバイ
Down in yon forest: 向こうの森の中に

地味で純朴な楽曲集といえばそのとおりなのですが、クリスマスを迎えた庶民の喜びが平井さんの透明な美声にのせられて慎ましく歌いあげられて染み入るようであります。伴奏の佐野さんもリュート、オルファリオン、フィーデルなどを鮮やかに使いわけて、心なごむアンサンブルを音楽性ゆたかにくり広げて、イングリッシュ・キャロルの世界が目の前に広がってまいります。

購入方法等についてはアーリー・ミュージック・カンパニーまでお問合せください。

アーリー・ミュージック・カンパニーHP
by tetsuwanco | 2006-12-11 10:30 | 旬のクラシック

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by てつわんこ
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