ラフマニノフ:交響曲第2番
2006年 12月 05日
昨日の「のだめカンタービレ」を語る上で、ブラームスの交響曲第1番は、ストーリーの展開上、欠く事のできない最重要曲でありました。もちろん、ベートーヴェンの第10交響曲と喩えられるように苦悩に立ち向かい歓喜に至る展開は、まさしく、千秋が子どもの頃のトラウマを克服し、新たなチャレンジに向う姿そのものとシンクロしているのであります。なお、昨日の「のだめ~」でも、ほんの少しですが登場いたしましたラフマニノフの交響曲第2番も、ブラ1同様、千秋とシンクロしています。ブラームスはベートーヴェンの9つの交響曲に匹敵する交響曲作曲というプレッシャーにより、20年という長い歳月をブラ1作曲に要した訳ですが、ラフマニノフも、交響曲第1番の失敗後、精神的ダメージから立ち直りこの第2交響曲を完成させるまで、ブラームスに及ばないものの、実に10年の年月を有しているのであります。あの甘い第3楽章は、一つの「愛」の結晶であるとともに、苦悩から脱却するラフマニノフ風の「歓喜の歌」なのかもしれません。
ラフマニノフの場合は、ダール博士の睡眠療法により、精神的疾患から回復を果たしたのですが、「のだめカンタービレ」では、のだめがダール博士に代わって、千秋のトラウマを治療したことになりますね。それも、極めてトラディショナルな方法で(笑)。
さて、このラフマニノフの交響曲第2番は、かって、テレビドラマの最終回に長々と流されたアシュケナージ盤を推奨する人が多いように思われるのですが、私は、断然1985年のプレヴィン&ロイヤルフィル盤であります。プレヴィンは、なんと、この交響曲をなんと3回録音しており、その思い入れの深さを感じざるを得ないのですが、1985年盤はその最後の録音にあたります。
ラフマニノフの交響曲第2番の特長は、やはり、むせ返るような旋律だと思うのですが、ひとつ間違えるとメロドラマの主題歌になってしまいます。私は、アシュケナージ盤はその危険水域に突入してしまっていると感じております。

