ラフマニノフ:2台のピアノのための組曲第2番第4楽章「タランテラ」
2006年 12月 01日

この曲は、1.序奏、2.ワルツ、3.ロマンス、4.タランテラから構成されているのですが、私個人としては、第一に終曲の「タランテラ」、第二に「ワルツ」、そして、三、四がなくて、五番目に再び「タランテラ」なんであります。
「タランテラ」はイタリア南部の情熱的な舞曲ですが、なんといってもその語源は、イタリア南部の港町ターラントで発生した毒蜘蛛タランチュラ。毒蜘蛛タランチュラに刺されてしまうと、一夜踊り狂わないとその毒で死んじゃうっていう話・・・。そんな情熱に浮かれたような曲。まことに曲もカッコいいですが、演奏のお姿も、これまたカッコいいのであります。
昨日の3大ピアニスト演奏会でも、この曲が演奏されましたが、3年ほど前にも演奏され、めちゃめちゃ反応が良かったため、今回も演奏することになったとか。今回の演奏は、近藤さんと青柳さんのデュオだったのですが、休憩の合間でも、いかにも追いかけ風の女性が、「近藤さん、素敵」とか「いや、青柳さんのほうが凛々しいわ」なんてお話されてましたです。

曲の随所に出てくるラフマニノフらしい憂いに満ちた厚い和音が非常に印象的。一方で息もつかせぬスピード感がわくわくさせてくれることウケアイでございます。