スクリャービン:エチュード「悲愴」
2006年 12月 01日
スクリャービンといえば、神秘和音とかいわくありげな怪しい宗教っぽいイメージがあり、こりゃ、近づかないほうが身のためだとか思い勝ちなのですが、彼の後期の作品はともかく(これはこれで素晴らしい)、初期の作品もショパン風の作品があり、ショパンのプレリュードなんか好きな人は、例えば、スクリャービンのエチュードなんか聴くと「いい曲ですね。気に入りました」なんてリスポンスが結構多そうな気がいたします。少なくとも、ピアノに関しては、もう少し聴かれてもいいだろうなというのが私の気持ちであります。でも、「のだめカンタービレ」なんかには絶対使われないでしょうね(笑)。・・・と試しにチェックしてみたら、漫画「のだめカンタービレ」11巻で、なんと、のだめがパリの音楽院の授業に備えてスクリャービンのピアノ・ソナタ第1番を練習しておりました。
「のだめ」おそるべし。
もし、「のだめカンタービレ パリ編」が月9化されたら、スクリャービンも、同級生ラフマニノフに続いて、「のだめ」に登場っていうこと・・・やっぱ、ありえない(笑)。
さて、昨日の演奏会で、横山幸雄さんが弾いていたスクリャービンのエチュード「悲愴」。この曲はおそらく、彼のエチュードの中でも最も演奏頻度の高い曲でしょう。実際、聴いてみて、かっこいい曲なんですが、この曲、演奏を「見ても」、なかなかカッコいい曲ですね。横山さん、ほんとうにかっこよかったですよ。私の後に座っていたうわらかき女性なんて、演奏が終わった後、ため息交じりで、「素敵!」ってのたまわってましたから。なお、あのホロヴィッツが度々、この曲を演奏したのですが、「だって、演奏している姿がカッコいいから」と言ったとか言わないとか・・・。私が、スクリャービンの「悲愴」を先ず聴いたのがホロヴィッツの演奏なのですが、これが凄い。魔人ホロヴィッツにぴったりの曲想ですね。さて、どんな曲かというと、一言でいうと、ピアニスティクな激情型音楽というふうになるのかな。とにかく、かっこいい。いや、かっこよすぎます。
そして、私のようなピアノのトーシローでも、楽譜を見れば演奏するのが難しいことよくわかります。右手が八分音符で左手が三連符、それをもちろん同時に弾かなきゃならないのですが、いつの間にやらそれが逆になっており・・・ご苦労様(笑)。もちろん、技術的難しさはそれだけではないでしょうけど。
なんだかんだ言いながら、もっとエチュードを含めて、彼の初期ピアノ作品はもっと聴かれていいと思ってます。ショパンより、ほんのちょっと難しいだけで・・・

