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ショパン:練習曲(エチュード)「エオリアン・ハープ」

昨日の演奏会で、近藤嘉宏さんが演奏したショパン3連発の第1曲目が「12の練習曲 Op.25」の第1曲目「エオリアン・ハープ」でありました。全部で27曲ある彼のエチュードの中でも、個人的には最も好みかな。昨日の演奏も、この曲を何度と無く聴いてきた私の耳でも十二分に満足できる演奏でございました。

ショパン自身はこの曲の解釈で、弟子達に「牧童が、近づいてくる暴風雨を避けて、安全な洞窟に避難している。遠くで風や雨が吹きずさんでいるが、牧童は静かに笛を取ってみやびやかなふしを吹いている。そういうところを思い浮かべてみなさい。」と語っており、「牧童の笛」という愛称もあるようですね。「エオリアン・ハープ」の愛称は、ショパン自身の言葉や逸話からではなく、シューマンが、「風によって一瞬にしてすべての音が軽やかになるエオリアン・ハープを頭に思い浮かべるように」といったことによるとか。

ところで、「エオリアン・ハープ」とはいったいどんな楽器なんでしょうか。というのも、私は、生まれてこの方、一度も、エオリアン・ハープなる楽器の音色を聴いたことがありません。ウィキペディアで調べると、「エオリアン・ハープ(Aeolian Harp)は弦楽器の一種。自然に吹く風により音を鳴らす。ギリシャ神話の風神アイオロスに由来する。」とのこと。ということになると、「エオリアン・ハープ」は想像上の楽器のようですね。ですから、シューマン自身、「エオリアン・ハープ」を聴いたことあるはずもないわけで、「軽やかなエオリアン・ハープを頭に思い浮かべるように」なんて、言われても、言われたほうは困っちゃいますよね(笑)。

というように、「エオリアン・ハープ」は、全くの想像上の楽器だと思っていたら・・・

エオリアンハープ、再掲載

実際、風で自然に弦が鳴る楽器を製作されたとのこと。ひょっとしたら、同じようなものが古代ギリシャで作られていたのかもしれませんね。
by tetsuwanco | 2006-12-01 13:33 | 旬のクラシック

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by てつわんこ
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