イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番「バラード」
2006年 06月 22日

大変技巧的に難しい曲(だと思う)で、まあ、龍くんの名刺代わりの1曲という感じて難なく演奏していました。数年前、大阪のシンフォニーでハチャトリアンのヴァイオリン協奏曲の演奏に接したのですが、ややスムースさに欠けるところがあったのですが、それを考えると格段の進歩であります。
ただ、イザイの無伴奏全6曲のうち、この曲のみタイトルが付けられているのです。「バラード」と。
この曲をとおして、龍くんの技巧がタダモノではないことよくわかったのですが、彼の演奏を聴いて、「バラード」として聴き入ることはできませんでした。面白い演奏でしたけど。
この曲を献呈されたエネスコはどんな風に演奏したんでしょうね。
ところで、イザイの無伴奏6曲のうち私が実演に接したのは、第3番が2回、第5番が1回で、他は無し。
第3番が演奏時間7分ということで、演奏会に取り上げやすいからなのかな。
ウジューヌ・イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(全6曲)
五嶋 龍ヴァイオリン・リサイタル 2006 @兵庫県立芸術文化センター大ホール