エルンスト・バルラハ展 於:京都国立近代美術館
2006年 02月 08日
日本におけるドイツ年のメルマガによると、2月21日から京都国立近代美術館で、『ドイツ表現主義の彫刻家 エルンスト・バルラハ展』が開催されるとのこと。日本で、バルラハはあまり知られていないのですが、20世紀で最も注目される彫刻家・版画家・劇作家の一人でありまして、なんと日本で最初の回顧展だとか。
私が、バルラハのことを知ったのは、今から7、8年前、ハンブルクに出張に出かけた際に時間潰しのために何気に「バルラハ・ハウス」を訪問してからのこと。その時は、バルラハについての知識、認識はほとんどゼロに近い状況でありましたが、決して多くは語りかけるということはしないのですが、寡黙ななかにも、強く心に訴えかけるものを感じさせる作品群に圧倒されてしまいました。
生涯「人間」をテーマとし、生きる喜びをはじめ、貧困や飢餓、戦争など社会的な重いテーマを扱いながらも、作品からはおおらかな明るさを保っており、どことなく、日本の円空仏との共通性なども感じさせます。
「老子」を愛読するなど東洋の文化にもあこがれを抱いていました。しかし台頭してきたナチによって弾圧され、不遇な晩年を送り、さびしく北の港町ロストックで世を去ったのであります。
今回の回顧展は、エルンスト・バルラハ・ハウスとエルンスト・バルラハ財団の全面的な協力によって開催され、「日本におけるドイツ年2005/2006」の記念事業の1つとして実施されるとのこと。彫刻のほか陶磁器、版画、素描、関係資料などあわせて約180点の作品を通して、バルラハの全てに触れるとのことですので期待大であります。
「表現主義」という言葉についつい、引いてしまいそうになりますが、決して、理解しにくい芸術というわけではありません。私は芸術とは縁が無いという人にも是非とものお薦めです。
●ドイツ表現主義の彫刻家 エルンスト・バルラハ展
期 間/2006年2月12日(火)~4月2日(日)
入場料/一般1300円、大学生1000円、高校生700円、中学生以下無料
主催 今日と国立近代美術館、朝日新聞社
なお、京都展終了後、次の会場でも巡回により開催されるようです。
4月12日~5月28日 東京藝術大学大学美術館
6月 3日~7月17日 山梨県立美術館
●京都国立近代美術館HP

