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オーストラリア(オーストリアでなくて)の作曲家、演奏家

●今日、1月26日は、オーストラリアの独立記念日。1788年、オーストラリアに最初の移民団が上陸したそうです。

●ということで、クラシックの分野でオーストラリア人作曲家だれかいないか調べてみたのですが、あまり存じ上げる人いないですねえ。先ずは、ピーター・カルスソープでしょうか。あまりご存知の方いないと思うのですが、かのクロノス・カルテットがこの人の「弦楽四重奏曲第8番」を録音しています。あの、「紫のけむり:パープル・ヘイズ」が入っている有名CDの冒頭に入っておりますので、実際、知らず知らず(笑)、この曲を耳にした人多いんじゃないかと。私は、オーストラリアのパースというところで、この曲を耳にしたのですが、いいのか、悪いのか良くわかりませんでした(笑)。なお、演奏は、クロノスで聴きました。

●それ以外に、バリー・カニンガムという人もオーストラリアでは著名な作曲家ということで、彼の作品が入ったCDをとあるオーストラリア人よりプレゼントされたのですが、聴く前にどこかにやってしまうという大変失礼なことをしてしまいました(笑)。彼の音楽を今のところ一度も聴いておりません。確か、曲名は「サザン・クロス(南十字星)」だったと思うのですが。どんな曲なのかさっぱり。

●なお、活躍した場所は、英国なんですが、元々オーストラリアという人として、パーシー・グレンジャー(1882-1961)がいますね。彼はヴィクトリア州のブライトンで生まれ、1895年からドイツで音楽教育を受けた後、人生の大半を海外で過ごし、1918年にアメリカ市民になりました。

オーストラリア(オーストリアでなくて)の作曲家、演奏家_b0063958_174543.jpg●なお、クラシック畑の演奏家となると、私、最も印象的なのは、あの映画「シャイン」のピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴット氏であります。彼のことをくどくどご説明しませんが、彼は、メルボルン生まれで、英国に渡り、ピアニストとしての栄光をつかみかけるのですが、精神病をわずらい、オーストラリアにもどります。そして、現在の奥さん(彼女、結構謎めいた人で・・・)にめぐり合い、彼女の懸命な支援もありピアニストとして復帰を遂げるという話。彼は、私が滞在しておりましたパースで結婚式をあげ、実際に住んでおられました(今はどこにいるのかなあ)。偶然、私の友人であったパース在住の音楽関係者から彼を紹介いただいたのでありますが、その際は、映画「シャイン」がヒットする前で、彼の名前も顔も全然知りませんで、「今度、この人を主人公にした映画が出るんだよ」と紹介されたものの、異常にシャイでチョット変わった御仁だなあという印象。その後、映画がヒットしてびっくりしました(笑)。サインもらっておくのでした(笑)。

●彼以外にも、オペラ界でジョアン・サザランドなんていう人もいましたね。トゥーランドットの冷酷な皇后役が印象的でした。彼女もオーストラリア人。

●なお、個人的には、全く歌声は全く聞いたことないのですが、最も有名なオーストラリアのオペラ歌手は、ネリー・メルバ(1861-1931)だそうです。彼女はオーストラリアのヴィクトリア州のメルボルンの郊外リッチモンドに生まれ、1886年にヨーロッパへ渡り、ブリュッセルでの「リゴレット」の上演で、彼女の名声が広まり、オーストラリアとヨーロッパで活躍したそうです。なお、彼女は、ヨーロッパ中で広まったとか。国民的オペラ歌手だったのでしょう。オーストラリアの100ドル紙幣に彼女が使われています。ところで、ネリー・メルバのメルバは彼女の故郷メルボルンから取られたそうですね。おっと、ナクソス・ヒストリカルで彼女取り上げられてますね。
オーストラリア(オーストリアでなくて)の作曲家、演奏家_b0063958_17454373.jpg

●さて、2006年は日豪交流年だそうですので、オーストラリア人作曲家の作品が紹介されたり、新進気鋭のオーストラリア人演奏家が日本で紹介されるのでしょうね。期待したいところであります。
by tetsuwanco | 2006-01-26 17:38 | 旬のクラシック

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by てつわんこ
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