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ブルッフ:スコットランド幻想曲

ブルッフ:スコットランド幻想曲_b0063958_2238516.jpg●今日、1月25日は、スコットランドの詩人ロバート・バーンズ(1759-1796)の誕生日であります。といっても、大抵の方は、「ロバート・バーンズ? いったい誰?」と、ご存知ないと思いますが、スコットランドでは国民的大詩人であり、「イングランドにシェイクスピアが生まれ、スコットランドにバーンズが生まれた」と言われているそうな。

わが国でも良く知られている「蛍の光」(オールド・ラング・サン)や「麦畑」などの原詩はバーンズの作品であります。彼は、37歳という若さで亡くなったのですが、素行の方は、多くの女性関係、飲酒癖などあまり芳しくないようです。

●ところで、この国民的大詩人バーンズゆかりのクラシック音楽作品を一つご紹介します。
その曲は、マックス・ブルッフ作曲のスコットランド幻想曲(Scottish Fantasy)変ホ長調Op.46。

ブルッフ:スコットランド幻想曲_b0063958_22404499.jpg●実は、マックス・ブルッフはこのスコットランド幻想曲を作曲するまで、スコットランドに行ったことがなかった、いや、正確には、作曲後、1年以上経ってはじめてスコットランドの地を訪問したのでありますが、どうして、ドイツ人、マックス・ブルッフがスコットランド幻想曲を作曲するに至ったのかというと、ブルッフが、ロバート・バーンズが中心となってまとめた「スコットランド民謡曲集」を手にしたことに拠るようですね。

●なお、名ヴァイオリニストのパブロ・デ・サラサーテに謹呈されたこの幻想曲の第4楽章には、ロバート・バーンズの愛国的賛美歌「Scots wha hae Wallace bled」が挿入されているのは、ブルッフがロバート・バーンズに敬意を表したことにもあるのではないでしょうか。そんな気がいたします。

●さて、スコットランド幻想曲のお薦め盤ですが、私はこの曲が大好きで色々と聴き比べをしてきたのですが、私は、ハイフェッツに戻ってきてしまいます。1947年という録音年にしては、実にいい音ですし、実にうまいですね。あらためて彼の技量には驚かされます。

●話は大きく脱線しますが、ベートーヴェンは実はスコットランド民謡をうまく使っているようですね。それは、バーンズがご紹介した曲集「スコットランド民謡曲集」に拠るようです。

 このあたりは、また今後・・・
by tetsuwanco | 2006-01-25 22:30 | 旬のクラシック

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by てつわんこ
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