夙川の喫茶店「ラ・パボーニ」
2006年 01月 22日

さて、1934年に建てられた喫茶店「 ラ・パボーニ」は、イタリア語で孔雀の意実。壁一面には大石氏の油絵が飾られ、手作りの室内装飾と相まって、日常を超えた異空間となっておりました。

大石輝一氏は1894年に大阪市に生まれ、東京の本郷洋画研究所で岡田三郎助に師事して洋画を学びました。1923年の関東大震災に遭遇し、大阪に引き上げ、その後苦楽園にアトリエを新築し、阪神間モダニズム文化の一端を担う活動をしたそうであります。ところで放浪の画家山下清が居候したこともあり、その時の写真が今でも残っております。
