「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
2006年 01月 22日

じゃあ、映画そのものの感想はどうかというと、単に、監督が英国人になったからだということではないのでしょうが、どことなく平板なんですねえ、これが。
ところで、エマ・ワトソン演じるところのハーマイオニー・グレンジャーの魅力が一作毎に増しているのに対し、肝心のハリー・ポッターが、年を重ねるにつれて、冴えなくなっているのが気にかかるのであります。もっと、彼女にスポットを当てたらとも思うのですが、如何にも中途半端。
なお、この「ハリー・ポッター」は、一応、ファンタジーという分類になるんでしょうけど、「指輪物語」や「ナルニア国物語」が純粋に非日常世界のスケールの大きな作品となっているのに対し、「魔法使い」の世界という非日常世界に話を移しているものの、そもそも「学校」という極めて、現実世界の話に留まっていることから、どうしても、スケールが小さくなるのは如何ともしがたいのでしょうか。これだったら、テレビ・シリーズで充分とも言えないこともないのであります。
原作者であるラドクリフさん、一連のシリーズでハリー・ポッターの心の成長を描くんでしょうけど、まだ、あまり描ききれていないような気もするし。
まあ、次作に期待ということで。
でも、次、暗いんだよなあ。