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有馬サイダーてっぽう水

一昨日、有馬の町をぶらぶらしていまたら、「有馬サイダーてっぽう水」というものを土産物屋で見かけました。

どうやら、有馬は、日本における炭酸水サイダーの発祥の地で、大正末になくなったものを最近になって復活させたものらしい。

実際飲んでみますと、結構炭酸が強めで、なるほど「てっぽう水」というのもわからないではありませんね。
有馬サイダーてっぽう水_b0063958_1325874.jpg

これは一升瓶で炭酸水をもって帰る際に、ビンが揺られてコルクの栓がてっぽうのように飛び出すことから付けられたそうです。

そもそもサイダーは外国からの飲料ですが、これを模して日本オリジナルのサイダーが有馬の地で造られました。明治30年代から「炭酸鉄砲水」なる清涼飲料水を製造し、ビンに詰めて海外に輸出。市場の評判も良かったこともあり、ガス入りのミネラルウォーターに香料や甘味を加え国内向けに生産したのが「有馬サイダー」。

明治41年には本格的に製造を開始するのですが、この有馬サイダーの発売に端を発して各地で近代産業の象徴としてサイダーが造られることになります。明治40年に設立された「帝国鉱泉」は、サイダーフレーバーエッセンスを輸入して三ツ矢印の「平野シャンペンサイダー」(三ツ矢サイダーのルーツ)を造っており、続く42年には「シトロン」というレモン系の炭酸飲料が登場、これを機に爆発的なヒットを飛ばしたようであります。

有馬サイダー側も他の鉱泉会社に対抗するために、イギリスから新式機械を購入し、大量生産を目指すほか、「有馬シャンペンサイダー」「有馬ストロベリーポンズ」「鼓シトロン」など多くの新製品を世に出したのですが、時代の波には勝てず、大正15年には川西市の平野に移され、有馬での製造は幕を閉じてしまいました。

大正15年に幕を引いた有馬サイダーが復活したのは2002年秋のこと。地元で、新しい有馬土産を作ろうと模索していたのですが、そこで思いついたのが日本初のサイダーの復活。昔ながらの味を出すために炭酸は強めにしたほか、昔風のイメージをつけるため「有馬八助商店」なる合資会社を設立、かつてのトレードマークの鉄砲を模したラベルをデザインし。「有馬サイダーてっぽう水」として有馬の町中で売り出したとのこと。全国から40年前の古い瓶を取り寄せラベルを貼って売るという力の入れようであります。

確かに、有馬のいで湯につかった後に体のほてりを和らげるために、このてっぽう水はちょうど良いかもしれませんね。
by tetsuwanco | 2005-11-29 12:59 | グルメも文化!

京阪神の地域密着情報を中心に情報提供します


by てつわんこ
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