ファーブル美術館所蔵 魅惑の17−19世紀フランス絵画展(4)ジャン=バティスト・グルーズ
2005年 11月 28日
今回のフランス絵画展で、ジャン=バティスト・グルーズ(1725-1805)の作品が展示されていました。「両手を組み合わせた少女」。肉感的で温かみのある表情が、新古典主義のような作品を見続けていると逆に新鮮に写りますし、正直なところ、ほっとします。
時代的にみて、フラゴナールに代表されるフランス・ロココとダービッドなどの新古典主義の間をつなぐような存在なのでしょう。確かに、少女の柔らかな表情、官能的なまなざしなど、フラゴナールを髣髴とさせるところがあります。
グルーズは忘れられた画家、あるいは知る人ぞ知るという存在だと思っていたのですが、Jean-Baptiste Greuzeで検索してみると、意外にヒット件数が多いようです。結構彼のファンって多いようであります。
確かに、彼が描いた女性、少女、少年を見ていると妙に懐かしい感じがするのです。そのあたり、「癒し」というのでしょうか、心が落ち着くのであります。昔の森永のミルクキャラメルや、フランスの蚤の市なんかの古い絵葉書や古写真なんかのアンニュイな少女像のようで(笑)。なんとなく、アナクロっぽい香りがただようと言えばお分かりになられるでしょうか。


「両手を組み合わせた少女」が描かれたのは1780年代ということですので、フランス革命前の豊かな有産階級の子どもたちを描いたのでありましょう。

