兵庫県芸術文化センター管弦楽団の評判 ~さわたりさんって言わないで~
2005年 10月 28日
若手演奏家をオーディションで集めた同センター管弦楽団による「第9」の演奏なのですが、私の友人で、耳の肥えた連中が何人か聴きに行ったようですが、実のところあまり評判は芳しくないですね。
招き猫の余韻館でも、ドストさんなどからも、辛口のコメントが出ていましたが、それを裏付けるような話がいくつかあったのは事実。
敏感なアンテナを持つ連中は、演奏を聴くまでもなく、今回の演奏はパスという人もいました。
何となくわかります。実は、私もそのクチに近い・・・。私は、どちらかというと佐渡ファンで、パリ在住の時は、欠かさずラムルーの演奏は聴きに行ったものなのですが。
オーディションをおこない世界中から若手演奏家を集めて、さあ、「第9」。そんなインスタントなベートーヴェンは聴きたくない・・・。
佐渡さんを「さわたりさん」と呼ぶ、トーシローのおばさんたちは騙せても、聴きこんだクラシック愛好家は騙せないといったところかもしれません。
それはしかたない気持ちもいたします。9月21日から練習を始めてから、1ヶ月余り。
まあ、これから世界に羽ばたく若手演奏家たちですから、これから3年間という期限付きでこのオケをどのように育てていくか、コンセール・ラムルーを大変身させたマエストロ佐渡氏(サドですよ)の手腕に期待したいところであります。
ただ、1ヶ月ほど前に聴いた、同じく若手演奏家から構成されたシュレスヴィヒ音楽祭オケがブラームスの4番を、さすが地元北ドイツの渋い音色で聴かせてくれたことを考えると、根本的に何か違っている気もいたします。
根本的に違っているといえば、厳しい聴衆の存在かもしれませんね。
私も、聴かねばと思って問い合わせてみると、「ボレロ」完売ですって!