フランスのサーカス(6)ピカソとアルルカン
2005年 10月 28日
いろいろな人が道化師といったサーカス芸人を描いていますが、私にとって、もっともいとおしくも哀しいと感じさせるのは、ピカソの筆によるものです。特に、「ばら色の時代」でしょうか。「ばら色の時代」の頃は特に、ピカソは足繁くサーカスに通ったようです。
ピカソが愛してやまなかったサーカスの人々そして、彼らをとりまく家族たち。彼らの生活感と存在感を、鋭くも、ピカソの優しさが包み上げる。そんな、胸を締め付けられるような作品の数々であります。
それにしても、ひし形の模様をした衣装をまとったアルルカンがよく登場しますね。ナポレオン帽のようなものを被った道化師や軽業師の少年、道化師の親子・・・
基本的にサーカス芸人は、生涯をさまよい、旅を続ける、土地に縛られない自由人であります。そのような彼らに対して、ピカソはなにかしら共感するものを感じていたのでしょうね。


