原 笙子さんお亡くなりになりました。「不良少女とよばれて」原作者
2005年 10月 09日
原作者の原 笙子さんがお亡くなりになりました。
母親の「あなたさえ生まなけれていなければ…」という言葉から非行にはしり、傷付き荒れ狂った日々を送る少女が、ひとりの青年の愛によって目覚め、そして舞楽の一人者に成長するまでの姿を綴ったものでした。
民間舞楽の女流第一人者として敬愛される筆者から、人生必ずやり直しができるという強いテーマを訴えるこのドラマは、当時アイドルとして人気絶頂の伊藤麻衣子が不良グループのリーダー・曽我笙子役を体当たりで演じ話題となりました。
急性白血病ですので、急な話ですね。先生とは、お弟子さんとも一緒に、2度ほど食事をしたことがありましたが、穏やかな中にも、一本「芯」を感じさせる女性でした。なお、テレビドラマ版「不良少女と呼ばれて」については、ご自分自身の描かれ方について、かなりご不満であったと記憶しております。
海外での、日本文化の理解促進にも熱心で、オーストラリア公演の際では、微力ながらお手伝いさせていただきました。
ご冥福をお祈り申し上げます。
原 笙子さん(はら・しょうこ=女性舞楽家、本名糸井治子=いとい・はるこ)が7日、急性骨髄性白血病で死去した。72歳だった。通夜は9日午後6時、葬儀は10日午後1時から兵庫県芦屋市浜芦屋町4の21の芦屋ホールで。喪主は夫糸井孝(たかし)さん。自宅は公表していない。