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『アンデルセン童話集』ハリー・クラーク絵

今年は、アンデルセンの生誕200年にあたり、世界中で記念行事が開催されていますが、併せて、多くのアンデルセンに因んだ本が出版されているようですが、この、児童書「アンデルセン童話集」は、充分、大人も楽しめる内容となっております。アンデルセンの珠玉の二十四作品が選ばれていることに加え、アイルランドの幻想派挿絵画家、ハリー・クラーク(1890-1931)の作品が挿絵に使われていることにあります。

ハリー・クラークは、ビアズリーの流れを汲む挿絵画家で、1916年、この童話集でデビュー。その後の「ポオ怪奇幻想小説集」「ファウスト」では怪奇の世界を劇的に描き出し、人気を博しました。細かな線で描かれる大胆な絵と構図は、挿絵だけを見ても充分芸術性を感じさせる立派なものであります。お薦めいたします。(荒俣宏訳/新書館・3990円)

『アンデルセン童話集』ハリー・クラーク絵_b0063958_23155127.gif

                       ↑ワイルド・スワン

『アンデルセン童話集』ハリー・クラーク絵_b0063958_23163644.gif

                       ↑人魚姫
by tetsuwanco | 2005-08-30 23:16 | 読書ノート

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by てつわんこ
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