半径500m内、中皮腫死亡率は9.5倍 クボタ旧工場
2005年 08月 28日
兵庫県尼崎市の大手機械メーカー「クボタ」旧神崎工場の半径500メートル以内に居住歴がある人で、アスベスト(石綿)によるとみられるがん「中皮腫(ちゅうひしゅ)」による死亡率は、全国平均の9.5倍に達することが、奈良県立医科大学の車谷典男教授(産業疫学)らの調査で分かった。半径1.5キロ圏内では少なくとも36人が死亡しており、工場に近いほど分布が集中していた。同工場の周辺住民について、石綿による健康被害の疫学的調査の結果が判明するのは初めて。 (アサヒ・コム)
これで、工場周辺の中皮腫の原因がクボタであるとともに、アスベスト問題が単なる労災問題というよりも公害問題であることが、ほぼ確定したとして間違いないのでしょう。
現状では、労災と認められなければ、手厚い支援が受けれないところ、いよいよ国が動かなくっちゃね。
ところで、尼崎市では、環境調査を行なっている(いたよね?)と思うのですが、全国規模で実施するべきでしょうし、今後、定期的に阪神淡路大震災の復旧工事なので大量のアスベストが舞ったと考えられる神戸・阪神地域の住民に対して無料定期検査を行なってもらいたいところですね。
それにしても、JR尼崎駅周辺は、脱線事故といい、今回のアスベストといい・・・