ジャンムーラン
2005年 07月 27日
惜しまれつつ閉店してしまったのは、2001年2月ですから、もう4年前になります。
オーナーシェフ美木剛さんが、神戸市中央区山本通に「ジャンムーラン」をオープンさせたのは、今から二十数年前だったでしょうか。頻繁に足を運ぶには、高すぎて(笑)、1年に1度、特別な日は必ず「ジャンムーラン」と決めておりました。
味、サービスはもちろんのこと、美木さんの志の高さを感じることができました。その頃の、美木シェフは、眼光が鋭く、まさしく店名の「ジャンムーラン」と同じく、レジスタンスの闘士の目をされておられました。
そして、記憶に残っているのが、お店に飾られた美木さん自身がお描きになった油絵。才能のある人は何事にも秀でるものという感がしたものです。
はっきり言って、ミシュランのグランメゾン(2つ星以上)クラスのレベルにあったと思います。強いて弱点を探せば、ワインでしょうか。まあ、サービスの受け手側がワインに対してそれ程シビアでなかったということなのでしょう。味、内装、サービス、ミシュランの基準に関する3つのポイントについては申し分ありませんでした。
ジャン・ムーラン無きあとの建物には現在「P」というレストランというかパーティスペースとかう類に代わってしまっているのですが、主が変わってしまうと、品格も含めこうも変ってしまうのかと、ものの哀れを感じてしまいます(笑)。
今は、その時の美木シェフのお弟子さんたちが、神戸でいくつかお店を開いておられますので、そちらの方に足を運んでいるのですが・・・
美木剛 様 ジャンムーランを復活していただけないものでしょうか。