高野山旅行2020(13)金剛峯寺の台所
2020年 08月 05日
江戸期以降、実際に大勢の僧侶の食事を賄ってきた金剛峯寺の庫裡、台所です。
ブラタモリでも紹介されていました。
柱や梁も煤で真っ黒になっています。水飲み場は湧き水を高野槇の水槽に溜め、大きな竈は現在も使われているそうです。
炭をおこす場所には防火対策として大きな煙突が配置されています。 天井からつり下ろした台には食物が保存されていました。天井からつることで風通しをよくし、さらに紙を垂らすことによってネズミの侵入を防いでいました。
一つの釜で約七斗(98キログラム)のご飯を炊くことができる大釜が三基並んでいます。三つで一度に二石(約2,000人分)のご飯を炊いたものです。昭和50年代まで、年末の餅つきの際に使われていました。二石釜の真上には行灯が釣られ、正面には台所の神様である三宝荒神をおまつりしています。