ジュディ 虹の彼方に
2020年 03月 14日

「ジュディ 虹の彼方に」を梅田の東宝シネマ見てきました。
新コロナ関係で自粛ムード漂い、日々滅入ることも多いこの頃。だいたい3分の1の入り。他の観客とも十分離れていますし、空調もちゃんとされていますので、マスクなど咳エチケットなどに十分留意された上で映画鑑賞なんかどうでしょう。私は全然気になりませんでした。
17歳にして、「オズの魔法使い」で世界的大スターとなったジュディー・ガーランド。
でも、47年という彼女の人生は、幸せな一生という訳ではなく、子供たちには恵まれたものの、苦しみ辛く泣きたくなることばかり。
人生はつらいことも多いけれど、それでも泣きたくなるほど素晴らしいことが起こりうるんだということをこの映画は教えてくれます。
ジュディー・ガーランド自身は、ハリウッド・スターだったにもかかわらず、アカデミー賞には縁がありませんでしたが、今回、ジュディー・ガーランド演じたレネー・ゼルウィガーは、十分主演女優賞に値する素晴らしい熱演でした。実の娘であるライザ・ミネリが、「母はハリウッドに殺された」と発言していることでもわかるとおり、ジュディとハリウッドの関係は決して良好だとは言えず、1955年の「スタア誕生」でも前評判に反して、オスカーを逃すことになります。
今年のアカデミー賞では、「半地下」ばかりに注目が集まっていますが、60年以上の年月を経て、ジュディを演じたレネーがオスカーしたことも含め、もっと注目して欲しい作品であります。
この映画は見逃してほしくありません。

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