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木嶋真優&イリヤ・ラシュコフスキー デュオ・リサイタル


ちょっと前のことなんですが、2月2日、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで開催された「木嶋真優&イリヤ・ラシュコフスキーデュオ・リサイタル」に足を運んで参りました。

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神戸出身のヴァイオリニスト、木嶋真優。チェロの巨匠ロストロポーヴィチに『世界で最も優れた若手ヴァイオリニスト』の一人と絶賛された、神戸は岡本で育ち、小林聖心に通ったお嬢様も、今や国際派ヴァイオリニストに。

2016年上海アイザック・スターン国際コンクールでの優勝からさらなる飛躍を遂げ、現代作曲家とのコラボレーションはじめ幅広い活躍をみせておられます。

方やロシア出身のピアニスト、イリヤ・ラシュコフスキーさんは、2012年浜松国際ピアノコンクールの優勝を始めとする数々の国際コンクール受賞歴を持っておられるとのこと。

そんな2人の初めてとなるデュオ・リサイタル。若き頃ロシアのノボシビルスク音楽院を師匠ザハール・ブロンについて度々訪れた木嶋と同音楽院で研鑚を積んだラシュコフスキーを結びつけるロシアン・プログラムあり、フランク・ソナタありの名曲コンサート。大変楽しめましたよ。

▷ヴァイオリン
木嶋真優
2016年第1回上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールにて優勝。
神戸生まれ。3歳でヴァイオリンを始める。
2000年第8回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクール・ジュニア部門にて日本人として最年少で最高位を受賞し一躍話題となる。2011年ケルン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で優勝、あわせてその優れた音楽的解釈に対しDavid Garrett賞も受賞。
2004年6月 モスクワでスピヴァコフ指揮ロシアナショナル・フィルと共演し、地元紙では、「巨匠(ムスティスラフ・)ロストロポーヴィッチが『世界で最も優れた若手ヴァイオリニスト』と絶賛するにふさわしく、見事なテクニックと成熟した解釈で聴衆を圧倒した。」と評される。
レコーディングは、ウラディーミル・アシュケナージから強い推薦を受け、「アシュケナージ&NHK交響楽団」の“ツィガーヌ”に参加。そのほかソロCDは「シャコンヌ」、「Rise」をリリース。また、20165月にワーナー・クラシックスから発売されたアルゲリッチ&フレンズのライヴCDに、2015年のアルゲリッチ・プロジェクト「ルガーノ・フェスティヴァル」での演奏が収録されている。現在日本とヨーロッパに拠点を置き、アメリカ、アジアにもその活動の場を拡げており、2018年にメルボルン交響楽団と共演、2019年にはハンブルクで開催されたマルタ・アルゲリッチ・フェスティヴァルに参加、また秋にはデュトワ指揮、北京交響楽団、広州交響楽団と各市で共演した。これまでに林泉、戸上和代、江藤俊哉、ドロシー・ディレイ、川崎雅夫、小栗まち絵、工藤千博、ザハール・ブロンの各氏に師事、2012年春にはケルン音楽大学を首席で卒業、2015年秋には同大学院を満場一致の首席で卒業し、ドイツの国家演奏家資格を取得、また2016年秋には神戸市より神戸市文化奨励賞を授与された。2002年度文化庁海外派遣研修員。2012NHK大河ドラマ「平清盛」紀行の音楽に参加、またTBS「情熱大陸」にも出演、話題となった。2019年にはNHK紅白歌合戦にも出演し注目を集めた。
使用楽器はNPO法人 イエロー・エンジェル、宗次コレクションより特別に貸与されたAntonio Stradivari 1699 ”Walner”
▷ピアノ
イリヤ・ラシュコフスキー
1984 年シベリアのイルクーツクに生まれ。5歳よりピアノを始め、8歳でイルクーツク室内オーケストラと共演。93年シベリア・ノボシビルスク特別音楽学校に入学しレベンセン教授に師事。95年イタリア・マルサラ市の国際コンクールで優勝。98年ウラジミール・クライネフ国際コンクールに優勝し、本格的な演奏活動を展開。同年にロストロポーヴィチ財団の奨学金を授与され渡仏、コルマールやキエフの音楽祭に招かれマエストロ・カッツやミコラ・ダイダユラ、キエフ交響楽団とも共演を果たす。
2000年ハノーヴァー音楽学校に入学、ウラジミール・クライネフに師事。その後パリのエコール・ノルマル音楽院でM.リビツキに師事。
01年ロン=ティボー国際音楽コンクール第2位受賞。05年アシュケナージが審査員長を務める香港国際ピアノコンクールで優勝。07年エリザベート王妃国際音楽コンクールで4位入賞。11年ルービンシュタイン国際ピアノコンクール第3位受賞。12年ピネロロ市国際ピアノコンクール(イタリア)優勝。同じく12年第8回浜松国際ピアノコンクールで見事優勝し、聴衆賞、札幌市長賞も受賞。翌13年には同コンクール優勝者ツアーが国内外25公演にわたり開催された。
日本へは02年に初来日し、サントリーホールにて「ロン=ティボー国際音楽コンクール・ガラ・コンサート」に出演。06年第25回横浜市招待国際ピアノ演奏会、07年彩の国さいたま芸術劇場ピアノ・エトワール・シリーズなど、多数の出演を重ねている。東響、新日本フィル、神奈川フィル、名古屋フィル等とも共演をしている。
CD08年「チャイコフスキー:四季、ピアノ・ソナタ」(ナクソス)、13年に浜松市国際ピアノコンクールのライヴ盤、13年「ショパン:練習曲集全曲」(ビクター)、16年「スクリャービン ピアノ・ソナタ全集」(NAR)、16年「展覧会の絵」(仏La Musica)等を発表。
ロマンティックで繊細、そしてダイナミックで野性的な表情を自在に表現し、音楽性の高さ、卓越した技巧で聴衆にアピールし絶大な支持を得ている。パリ在住。

◇プログラム

シューマン:

幻想小曲集op.73

アラベスクop.18(ピアノ・ソロ)

フランク:

ヴァイオリン・ソナタ イ長調

プロコフィエフ:

「ロメオとジュリエット」組曲(リディア・バイチ編曲)

ヴァイオリン・ソナタ 第2op.94bis

◇アンコール曲

グラズノフ/瞑想曲 op.32

スメタナ/わが故郷より

チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」より“黒鳥”


by tetsuwanco | 2020-02-09 07:33 | クラシック演奏会

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by てつわんこ
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