大覚寺節分会(1)
2020年 02月 03日
大覚寺といっても、皇室とも所縁のある京都・嵯峨の旧嵯峨御所の大覚寺ではなく、阪神尼崎駅近の寺町にある大覚寺。

本堂は明治時代に火事で焼失し、現在の場所に再建されましたが、寺伝によれば推古8年(西暦800年)今から1200年程前に聖徳太子が百済の偉い僧侶に命じて長洲の浦に造らせた由緒ある寺とのこと。
また大覚寺には平家物語伝来にかかわる文書や琵琶法師ゆかりの寺としても有名とのこと。
中世の大覚寺の場所は現在の東本町4丁目辺りで、その昔、尼崎城があったとされるところ。寺内には市庭(場)が設けられ宗教だけでなく政治・経済・文化全域に渡って住民の公共施設としての役割を担っていたと考えられています。
そんな由緒ある寺・大覚寺で毎年2月に行われるのが《大覚寺身振り狂言(節分祭)》。
たまたま、近くに寄っていたこともあり、初めて行事に足を運ばせていただきました。

身振り狂言とは江戸時代に台詞のない狂言が奉納されていた事から始まり、長らく途絶えていたそうですが戦後復活されました。本堂にある本舞台で締太鼓と鉦にあわせて上演され、同時に豆まきも実施されていました。
ただし、どこぞの豆まきのように、芸能関係者やスポーツ関連とかは無縁でいささか地味(笑)。

