フィンセント・フォン・ゴッホ(5):ゴッホと尾形光琳
2005年 06月 07日

下記は、有名な「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」(根津美術館蔵)の一部ですが、どうでしょう。

なお、この屏風は、ヨーロッパに渡ってはいないと思うのですが、光琳作の「八橘蒔絵螺細硯箱(やつはしまきえらんでんすずりばこ)」がパリの博覧会で紹介されておりますし、「紅梅白梅図」と並んで、「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」の複製もひょっとしてゴッホも目にしたのではと、勝手に考えている次第。
ゴッホの「アーモンド」の絵は、南仏サン・レミの病院に入院中の作品ですが、「アイリス」もサンレミの病院かアルルの療養所での作品でしょう。
この時代、ゴッホは、ミレーの作品の模写を積極的に行っていますが、ひょっとして、ミレーの画集とともに、北斎、光琳などジャポネスク関連の画集なんかも、病室にあったんじゃないかと考えています。