第10回「藤袴と和の花」展 梅小路公園「朱雀の庭」:和の花編

フジバカマの他に次のような和の花が展示されていました。


◆ベンケイソウ

日本へは遣唐使などによって中国からもたらされたと言われているベンケイソウ。
古名を伊岐久佐(いきくさ)というとのこと。
漢字では「活草」とも書くが、これは枯れない強い草という意味が込められている。
その強さを武蔵坊弁慶になぞらえたのが名の由来。

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◆キノクニスズカケ

和歌山県だけに知られる日本の固有種。
谷沿いの林内に生える多年草で、茎は半ツル状にのびて、長さ1メートルほどになる。
葉腋に短い円柱状の穂をつくって白い花を付ける。

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◆シオン

秋に咲くシオンの花。周囲に薄紫の舌状花が一重に並び、中央は黄色の筒状花の花を咲かせる。

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◆オケラ

オケラの根茎は、漢方で古くから重用されています。
さらに、邪気を払い災厄を除くとして、この根茎を焼いて焚きこめる習俗があったようです。また、根茎を焼いて焚きこめ、梅雨時のカビ除け等にも利用されていたようです。
京都の八坂神社で大晦日のオケラの根茎を焚く「おけら(白朮)祭」は、このような習俗のひとつであろうと思われています。

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◆オミナエシ

秋の七草の一つオミナエシ。名前の「オミナ」は「美しい女性」の意味。漢字では女郎花と書きます。かっては、全国の草地や林縁に普通に見られる植物であ。

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◆ヒオウギ

ヒオウギは、日本にも自生しているやや大型の夏咲き宿根草です。厚みのある剣状の葉が何枚も重なり合い、扇を広げたように見えることから、この名前で呼ばれます。


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◆ヒメハマトラノオ

紀州半島から四国の海岸に掛けて自生しています。

.生育環境である海岸沿い岩場の開発により絶滅の危機に瀕しています。海岸の崖に生える多年草。茎の先に長い穂になった花序を作り、花を多数つけます。

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(撮影:10月2日)


by tetsuwanco | 2018-10-09 22:11

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by てつわんこ
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