大山崎山荘美術館(1)本館
2018年 05月 04日
大阪府と京都府の境にある天王山の麓、大山崎町にあるアサヒビール大山崎山荘美術館で開催中の「ウィリアム・モリス -デザインの軌跡」展に女房に連れられて行って参りました。
美術展の方は、「~の軌跡」という割には、出展作品数というのもそう多くはなく、ちょっと残念だったというのが正直なところ。おそらく、彼の崇拝者とか研究者だったら、もっと深いところで、面白い展覧会なのでしょう。
とは言え、建物とそれを取り巻く庭園は、相変わらず素晴らしく、充実したひと時を過ごすことができました。
さて、建物ですが、先ず、実業家加賀正太郎が別荘として設計し、大正時代に木造で建てられたのち、昭和初期に大幅に増築されたという本館について。
実は、イギリスのチューダー・ゴシック様式に特徴的な木骨を見せるハーフティンバー方式に鉄筋コンクリート造、屋根部分には鉄骨が組まれているという複雑な構造。というのも着工から一応の完成まで約5年を要したのですが、10年の年月をかけ改造した由。
それでも、それほど不自然さはあまり感じさせませんね。
本当は、この建物、内装が大変素晴らしいのですが、現在、撮影禁止となっているのが残念です。
現在喫茶室として使用している本館2階のテラスからは、当時そのままに三川が流れ、その向こうには男山という壮大な風景を眼下にすることができます。