旧西尾家住宅・離れ @大阪・吹田
2018年 03月 01日

第11代当主の隠居所として計画された離れは、洋風棟と和風棟とそれを繋ぐ渡り廊下で結ばれています。結構ユニークですよね。建築好きの方にもお薦めです。
この建物の設計は、関西建築界の重鎮・武田五一によるものです。
武田五一といえば、京都市役所などの役所建築や大阪の肥後橋、渡辺橋、京都の鴨大橋などの橋梁などが思い出されるのですが、京都の円山公園、大阪の桜宮公園、姫路の圓教寺摩尼殿など、活動領域はかなり広いのですね。
ちなみに、NHKの朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」で、彼をモデルにした建築学者・竹元勇蔵が登場しましたね。
まずは洋風棟から。
最初に入ったのはビリヤード室です。


この部屋の天井は格間の広い格天井(ごうてんじょう)とし、白漆喰壁に腰板を張るだけの簡素な洋風の空間。当時は未だビリヤードは充分普及していなかったのかな。壁には英文のルールが掛けられていました。
床は寄木のデザイン。
次は応接室です。

西側の出窓の上部とサンルームを隔てる東側の窓上の欄間に素晴らしいステンドグラスが用いられています。これも武田五一のデザインとの事。花と鳥をあしらったアール・ヌーヴォー風の質の高い意匠です。


そして和風棟。
玄関部分です。円形の下地窓や腰掛などが特徴的です。
最期に、離れの渡り廊下の船底天井
離れの洋風棟と和風棟をつなぐ渡り廊下には、竹と桜の皮付き丸太の垂木を並べた船底天井が用いられています。








