旧西尾家のひな飾り
2018年 02月 28日
吹田市内で唯一の重要文化財指定建造物「旧西尾家住宅」の母屋で、西尾家をはじめとして、近隣の旧家のおひな様が展示されていました。
旧西尾家の雛飾りを残念ながら撮影禁止でしたが、それ以外は撮影できました。
いずれも、御殿飾り雛という、京の御所・紫宸殿(ししんでん)を模した「御殿」を飾り、そのなかに天皇皇后を模した内裏雛のお人形を入れるというスタイル。
たくさんの人形や道具を飾るために段飾りが流行した関東に対し、京都の御所での生活を華やかに細かくに再現した関西版の雛人形が「御殿飾り」です。
明治・大正までは、京阪神で一般的だった御殿づくりですが、昭和30年代後半、ぱったりと姿を消してしまいます。
複雑で、組み立てにくいつくりだったということや、収納が不便だったということに加え、高度成長経済により、販売物が画一化されるようになってしまったのが大きな要因かもしれません。