大エルミタージュ美術館展 シャルダン 食前の祈り
2017年 12月 31日

シャルダン 食前の祈り1744年 油彩・カンヴァス ©The State Hermitage Museum, St Petersburg, 2017-18
食事を前に手を合わせる妹と、すでに祈りを済ませた姉、それを優しく見つめる母親という一般的な市民家庭の日常のひとコマを描いた作品。
ルーヴル美術館にほぼこれと同じ絵があって、床に置いた卵料理のフライパンはルーヴルの絵にはないとのこと。
ちなみにこちらはルーブル所蔵の「食前の祈り」。

© 2010 Musée du Louvre / Angèle Dequier
パリ在住時代、ルーブルに通っていたのですが、時間があれば、この絵をはじめとするシャルダンの名作を眺め「心の安らぎ」としたものでした。
何を隠そう、いわゆる古典派と称される画家たちの中では圧倒的にシャルダンが大好きです。印象派と敵対する古典派にあって、印象派のよき理解者でもあったとされるシャルダンの人柄が、彼の絵からもにじみ出ていると思われませんか。

