今さらクリスマスとおっしゃるかもしれませんが・・・
2017年 12月 31日

夙川駅南側のロータリーのクリスマスツリー。
カトリックの影響の強いフランス、スペイン、イタリアなどでは、クリスマスは12月25日に始まり、1月6日の公現祭(エピファニア)に終わるのであります。
日本では、25日が終わると、すぐ正月商戦が始まることもあり、街中どこを探しても、クリスマスツリーは跡形もありませんが、ほんとうは1月6日までは、クリスマスツリーを飾るべきなんですけどね(笑)。
ということで、夙川駅前のクリスマスツリーを今になってアップします。
ほんとうはアップするのを失念していたのですが(笑)。

もともとは、夙川にかかる羽衣橋にあったクリスマスツリーのストーリーについては、よくご存知の方もおられると思いますが、株式会社郷土出版社発行「保存版西宮の今昔」から引用するとこんな感じです。
<阪急夙川駅南側の夙川に架かる羽衣橋の欄干に一本のクリスマスツリーが立ったのは、昭和二十三年十二月のことであった。立てたのは米・商船会社の神戸支店長として夙川に移り住んできたオハラ夫妻である。夫妻は敗戦の混乱と貧窮にあえぐ日本を見て、少しでも希望の灯が灯せるならという思いをツリーに託した。その翌年、夫妻は事故で三男ケビン君を亡くすという悲劇に見舞われる。愛息への思いもあって、夫妻は毎年かかさず同じ場所にツリーを立てた。
六年後オハラ家族は帰国することになるが、夙川の友人や、思い出の場所に長く心をつなげておきたいと駅前の花屋さんに五ドルを託してツリーの飾り付けを頼んだ。以来、三十年間送金は毎年送られてきた。その後、その意志は夙川自治会が受け継ぎ、地元の商店街振興組合とロータリークラブの協力を得て点灯を続けてきた。>
心温まるお話じゃないですか。